アイキャッチ画像
昔、その沢で遭った釣り人が言うには
「あの滝の上には楽園があるはずだ」
今回はその滝の上に楽園があるのか確かめに行くことにした
6時30分、沢登ギアをザックに詰め込みハーネスを装着し歩き出す
北アルプス裏と表に挟まれた渓、水は冷たく秋を感じさせる
魚の喰いが悪い、秋の遡上と渇水の影響か
そんな中でもMさん釣り上げる
彼が言うには「バイセコールアーは投げるとイワナがぽかんと口を開ける、後は合わせるだけ」

M君イワナ1IMG_4553

やがてマグロイワナの滝に到着、写真の写らない奥上にも滝だ
滝壺にはお亡くなりになったイワナが浮かんでいた
正面から攻めるか登攀ルートを再度調査
滝下IMG_4137

最初の見立てと違い、滝の裏尾根の側崖からアプローチ
木や草を掴み登り小さなテラスに到着、馬の背なので落ちたら・・・
後ろでMさんのやべぇとこに来てしまった気配が
「そこの木にスリングでビレイ確保やってね」
Fさんにクライマーをお願いし私がビレイヤー
最初のビレイ確保場所がなく少し不安だったがFさんはスタスタと登りビレイ確保
一気に上まで登りきる
「安定している、上手い」
S__172359684_0.jpg

次はMさん、実はアセンダー(登高器)を見るのが初めて
しかもここで使い方レクチャー、アッセンダーをセット
「落ちたら死ぬかもねぇ、ファイトー」と送り出す
あらあらどうしたことか、先程までのビビりは消え恐怖を克服している
慌てず焦らず確実に登って行くじゃないですか

斜面をトラバースし三段滝の上部に到着、
そこはイワナの泳ぐ楽園が・・・なーい
ナメ滝やんけーー
滝の上1IMG_4558

ナメ滝が続くよどこまでも、進が魚が住めそうにないみたい
Fさんが地形図から見て「これから先も同じ渓相みたいですよ」
皆様「誠に申し訳ありません、楽園はありませんでした」
上の滝2IMG_4560

私「これ以上は沢屋の楽しみ、魚が居ないようなので釣師は撤収~」
下りは別ルート選択
30m位の崖なので2ピッチで下降
Fさんに先行、地形を見極めながら降りていく

下降2S__172351499_0


「中間部で空中下降になりま~す」下から的確なアドバイス!
Mさん「げ!ここ降りるんですかい」
「はい、そうですよ~」
しかも「エイト環どう使うんでしたっけ?」
そう来たか!!
ロープ絡め方、持ち方ブレーキ制動方法レクチャー
それでも難なく降りていくから度胸があるのか天然なのか解らん奴だ

下降1image2

二段目もFさん降りていく
「少し左に迂回した方が空中下降を避けれます」
M君慎重だが確実に降りていく
今回は私がミスった、左に動いた時に右足の足場がとれず
空中ブランコ、肘とケツを打ち「いてぇ!ケツ打った」
Mさん「すかさず、大変ですよケツが割れてます」
    「いやぁ~、ミッションインポッシブルかと思いました」
いつの間にか余裕こいてやがる・・・

時間はあるので本流を遡ることにする
釣り人撮影中、よく見るとMさんフライは木を釣って考え事
「私のフライはなぜ?水面に浮かんでないのだろう?」
釣り人撮影IMG_4566

やはり食いが悪い、7月頃の釣果が嘘のようだ
毛鉤を落とすが反応がない、しかし必ずいるはずだと釣師の勘!
ねばる、7回ぐらい入れたか微かにアタリがあり合わせる
キタ!動かない少しすると暴れ出すかなり強い引きだ
竿が弓なりになる、マッスルイワナが上がってきた
尺イワナIMG_4563

前回の魚止めらしき滝に到着する
水量が少なく滝も崩壊気味で魚もいない
こないだ余裕でオサカナ残して損した
小滝になって簡単に登って行ける

S__172351498_0.jpg

上流を散策するがやはり渋く、お開きの時間だ
渓を下ることにする
下流の堰堤付近でイワナが結構な数で並んで遡上している
FさんMさんどちらも竿を出さない
「あれ、釣らないの?」
「その気にならない、ロマンがない」
やばい、しかも次はどこ行こうかなど二人で話している
来年は黒部か?オレは???
車で帰る途中アベックの登山者が歩いている
Mさん「オレもおねーちゃんと登山がした~い」
と釣り帰りに会わない訳の解らんことをほざいている
先程のやべぇどうしよう顔面蒼白⇒軽佻浮薄の締まりのない顔ここまで変わりますかねぇ?
来年もロマンと冒険の源流釣りに行きましょうで解散

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遊山人
遊山人

2019年名古屋から安曇野へ移住
理由は晴れた日、冬はスキーで緑の季節は渓へ
雨の日は読書や筋力トレーニング
安曇野暮らしで織りなす出来事

コメント

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これは釣行かクライミングか?

これは釣りが目的なのか沢登りとクライミングが目的なのか?滝の上の楽園を目指しているのでやはり釣行でしょうね。しかしパワーの塊のような人達ですね、游山人たちには恐怖と言う言葉は無いのですか。ザイル一本に命を託して崖を登って行く、色んな釣行が有りますがほんとにロマンと冒険の源流釣りですね。楽園でなくても太いイワナ、楽園のマグロイワナを是非見たいです。

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Re: これは釣行かクライミングか?

おはようござます、なかなか涼しくならないですね
釣に行く道がたまたま崖や獣道だっただけです、楽な道のりが良いに決まっています
ただ、そういう場所はいつも人が入っていて美しくなく魚が少ないですよね
私は臆病ですよだから常に体を鍛え準備をし一つでも不安をなくすようにしています。
ただ、何事にも恐怖は心が怖さに支配され動けなくなる状況なので自身との問題かと・・・
気さくで優しく良い方たちと出会い沢に行けています、ありがたい事です
ちなみに、このマッスルイワナはマグロイワナほどではないですが33cmです。

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Re: 管理人のみ閲覧できます

おはようございます
幾つか入れておきましたがどうなるやら
野生化してない放流魚は緊張感がなく
「また、つまらないものを釣ってしまった」という感じです
五郎沢での尺イワナ良かったですね
8月初旬に五郎沢に行った時は、重機が対面側で走り廻っていて釣りは諦めました
今年はキノコが遅れていると聞きますがいかがですか
私はキノコの知識がないので見るだけです
どこかでとはいわず、これからよろしくお願いします
インスタも今年の6月から始めました

https://www.instagram.com/azuminoyusannjinn/

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ブログ再開

こんにちは。
ザイルを使ってまでの山岳渓流の釣りすごいですね、私みたいに山の中で生まれ山の中で育った人間にはそこまでする気にはなりませんでしたが、気持ち的には良くわかります、文章もお上手で思わず引き込まれて読ませていただきました、ケツが割れたのくだり、思わず吹き出してしまいましたね、申し遅れましたが、私、ハックル70です、高齢と病ですっかり自信を無くしてしまい身辺整理の為ブログを完全に脱退削除しましたが、周囲の勧めもあって、全く新規でブログを再開いたしました、良かったらご覧になって下さい。

 「北さんの一日一生」です、URL https://o9dantztaehk.blog.fc2.com/ 

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Re: ブログ再開

いやー、とてもうれしいです
新しいプログで毛ばりを見た時思わず「よかったー」声を出してしまいました
また見させていただきます
先日も私のインスタにハックル70さんの毛ばり何処で手に入れたのか聞いてきましたよ

写真のマッスルイワナもスギッパ巻きで釣りました
ケツは今だ座るのがきついですが外からは見えません
しかし肘の擦り傷青あざは毎日誰かに「どうしたんですか」と聞かれうんざりした日々を過ごしています。こんなのかすり傷なのに・・・・

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